邑智郡ガイド

なつかしいふるさとに帰ったような・・・ホッとする心地良さ、田舎ツーリズム

田舎ツーリズム

農村のよさにひたる、田舎ツーリズム
山の緑に、赤い屋根瓦と白壁の家が映える、この地方独特の風景の中、泊まらせてもらう民家を探します。
役場に農家民泊の相談をすると「何か体験したいことがあってです?農作業やこんにゃく、おはぎづくりなんかもできるんですよ。何もせず、ゆっくりすごしちゃってもいいし」。なんとも心地よい対応。とりあえず、ゆっくり過ごす事を希望して、紹介された農家は、田んぼと畑に囲まれた中にありました。
初めて訪れた家、玄関先での挨拶も緊張します。だけど、「ようきちゃんなさった」出迎えてくれる家人の石見弁に頬がゆるみます。すると「モ~」と牛の鳴き声。見ると、車を停めた横に大きな牛小屋。黒毛和牛が3頭もいます。ご主人が育てている繁殖和牛。「さわってみるかな?」頭を撫でると、気持ちよさそうに目を閉じます。可愛い!今度は餌をやってみます。差し出した草を美味しそうに食む様子は見ていて飽きません。プチ牛飼い体験!?

夕食は、宿のおじさん、おばさん、おばあちゃんと一緒。食卓には、筍の煮しめ、初めて見るコシアブラやタラの芽などの山菜の天ぷら、わらびのおひたしに、お母さんの手作りコンニャクのお刺身。「山やうちの畑でとれたものばかり。ど田舎料理なんよ」と照れたように笑うけど、とてもおいしい。体が洗われるような味がする。
レシピを聞いたり、互いの日々の暮らしを話したり、とりとめのない話のやりとり。帰る頃には、家族のようにうちとけて、「また来てもいい?」。すると「もちろん。いつでもきんさい」。
そう、農家民泊の醍醐味は2度目から。玄関を「ただいまぁ」と開け、「おかえりなさい」とお母さんが迎えてくれるのが嬉しいのです。